?×?

「なあもう一度言う日本、ここは若い俺に譲ってくれないか?」
「いやいやイギリスさん、私もまだまだ若い方には負けませんよ」
「でも腰痛とか酷いんだろ?激しい運動して腰痛めたら大変だから大人しくしてた方が良いだと思うぞ」
「ふふ、最近頗る調子が良くて全然痛くないのでご心配なく、それに腰痛如きで大和男児が音を上げるとでも?」
「はははは・・・」
「ふふふふ・・・」

日本とイギリスは口角を引き攣らせながら互いににっこりと笑った

(絶対に上は譲れません)
(絶対に上は譲れねえ)





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明日はイギリスさんが私の家に泊まりに来る日だ、今まで何度もイギリスさんは家に遊びに来てくれたが泊まるのは付き合い始めてから初めてになる、これは期待しても良いのだろうか?もう半年も経つのだから恋人として次のステップに進んでも可笑しくはないはずだ、イギリスさんもキスだけでは不満な様子だったしここは私が年上らしくリードすべきだろう、他愛ない話をしてご飯を食べてお風呂に入ってそれから・・・彼はどんな風に乱れるのだろう、あの甘い声を可愛らしくあげる彼の姿を考えると年甲斐も無くずくん、と体の芯が疼くのを感じた、私もまだまだ若いですね





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当日、やって来たイギリスさんといつもの様に互いの近況を報告し合い夕食の為に買い物出掛けた、イギリスさんはいつになくそわそわした様子で落ち着きが無い顔が赤いしちらちらとこちらを見ては私がそちらを向くと目を反らすのをもう何度繰り返した事だろう、これは今晩期待しても良さそうだ、自分の独りよがりではなくイギリスさんもそのつもりだった事にほっとする、これは用意をちゃんとしていて正解だったゴムやらローションやら買うのは恥ずかしかったがイギリスさんの為だと思えばなんてことはない取り敢えず今日の夕飯はプランAで精の付く料理に決定した

「じゃ、風呂入って来る、な」
「はい、ごゆっくりどうぞ」

頬を染めたイギリスさんがぎくしゃくとした様子で風呂場に行くのを見送った後私は食器を片づける為皿洗いをしんがらこれからの事を考えていた、イギリスさんに先にお風呂に入るように進めたけれどイギリスさんが頑なに『日本が先に入って来いよ』と言うので私はそれに従い先にお風呂を済ませてしまった、さてお風呂から上がったイギリスさんをどう出迎えるべきですかね、お互い夜の事を意識しつつも未だに体を重ね合わせる事については一切話していない暗黙の了解状態、という事は私から夜の事を言った方が良いだろうか?言うにしてもどう言えば良いのかさっぱり思いつかない、ぐるぐると頭の中でイギリスさんをどう誘おうか考えていたらイギリスさんはもうお風呂から出て来てしまったようで、日本と呼ばれ振り返ると同時に引き寄せられボスリ、と私はイギリスさんの胸に飛び込んでしまう、体をその腕で強く拘束され鼓動が早まるイギリスさんの髪からは私の髪と同じ匂いがして無性にその頭を撫でたくなった

「なあ日本、今夜・・・」
「ええ、言わずとも分かってます、私もそのつもりでしたから」
「ッ!・・・なるべく、優しくする・・・」

私が言うとイギリスさんの体がびくりと跳ねる、これ以上ない位顔を赤く染めたイギリスさんは私の耳元で囁き拘束を解く、この時私はイギリスさんに言う台詞に思い悩まなくても良かったと思いつつ先程の言葉に少し疑問を持ちながらも追及する事なく寝室に向かう、既に布団は敷いてある用意が良すぎると思われるのは少々恥ずかしいが寝室に行ってから布団を敷くよりはましだろう、寝室に着いて私達はなだれ込む様に布団に倒れた、正確に言えばイギリスさんが私を押し倒しマウントポジションを取っている状況だ、私が思いもよらぬ状況に驚いている内にイギリスさんは浴衣の中に手を入れ体を撫でる、え、これってまさか・・・ザァ、と私の体から血の気が引く、もしかしなくてもこの状況、私が、下、いやいやいや無いです無いです、イギリスさんもこんな爺に突っ込みたくなんて無いでしょう、そうですよね?

「イ、イギリスさん!待って下さい!」

焦って言うとイギリスさんの動きがぴたり、と止まる

「どうしたんだ、日本?」
「少し状況の確認をしたいのですが、あの、これってもしかしなくとも私が下、ですか?」
「え!?な!?違うのか!?」
「わ、私今の今までイギリスさんが下のつもりでいたんです!」
「うええ!?ちょ、おま!え、俺はずっと日本が下だと思ってたぞ!?」
「や、やっぱり、ですか・・・」

なんてこった、お互い自分が上のつもりだったなんて、これはどうするべきなのだろうか、自分が下になるつもりは露程も無かったので心の準備が出来ていない、正直な所無理と言いたいがそれはイギリスさんも同じ事だろう、ふふ、参りましたね

「イギリスさん・・・」
「日本・・・」

「お願いだ上は譲ってくれ!」 「お願いですから上を譲って下さい!」

見事にはもった台詞にお互い譲る気は無いのだと言う事は確認出来た、まあそうなりますよね、ですがすみません普段は相手に合わせて流されてしまう私ですが譲れない時だってあるんです





そして私達はしばらくの間どちらが上になるかで討論していたが埒が明かない完全な膠着状態、そんな中イギリスさんが事態を動かす発言をする

「なあ、日本こういうのはどうだ、初めてなんだからやっぱり上手い方が上になった方が良いだろ、だからなんらかの方法でテクニックの良し悪しを決めてだな、上手い方が上になれば良いんじゃないか?」
「ああまあそれなら、お互いにとって良さそうですね」
「よしじゃあ今からキスして先に腰が砕けた方が負けな!」
「ちょっと待って下さいそれイギリスさんが圧倒的に有利ですよね!?確かイギリスさんはキスが世界一巧い国でしょう?」
「し、知ってたのか」
「貴方って人は・・・それにキスが上手い事と床上手な事はイコールでないのでは?やはりここは何か直接あれと結びつく様な事でですね・・・」

言っているうちに段々恥ずかしくなってきた私の語尾は小さくなっていったがイギリスさんはちゃんと聞きとっていてくれたらしく、顎に手を当て考え事を始めた、というか私はいつまでイギリスさんにマウントポジションを取られた状態で居なければいけないのだろうか、ぼんやりとそう思っていた時何か思いついたらしいイギリスさんが口を開く

「じゃあこうしよう、日本と俺がお互い手で相手のあそこを扱きあって先にイった方が負け、これなら良いか?」
「っ!こうなったら私も腹をくくりましょう、了解しました受けて立ちます、全力でお相手させて頂きますね」
「ああ、こっちも負けられないからな、本気でいかせて貰う」

かくして私達の男のプライドを賭けた勝負の火蓋は落とされた





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「っあ、くそ・・・ぁ、にほ・・んぁ!」
「イギリスさん、どうしました?」

布団の上に座り向かい合って相手の浴衣に手を入れ互いに中心を扱き始める事数十分、事態は圧倒的に日本有利となっていた

「はあ、おま、こんな、うまいなんて、きいて、なぁ・・・っあ!!」
「ふふ、それはどうも・・・」

日本は某ランキングでも最下位、イタリアにハグされただけで赤面する位奥手なのだからてっきりイギリスは日本はこういった事の経験は乏しい のだと思っていた、ならテクニックで優劣を決めれば確実に自分が勝てると踏んでイギリスは勝負を申し出たのだがその自分の発想が アイスにメイプルと黒蜜とはちみつをかけた位甘かった事をイギリスは思い知る、巧いのだ日本の手管が異様に、触れた事など無い筈なのにイギリスの善い所を全て知っているかのような絶妙な手つき、かと思えば善い所からギリギリ離れた所を執拗に触られ焦らされる、相手の反応を伺いながら事を進めるイギリスとは大違いだ、最早イギリスの手は日本の中心から離れ布団に両手を付き股を広げ日本がそれに手淫を施している状態で日本は乱れた着物を軽く直して勝負を決着させるためにイギリスに奉仕している

「いがい、と、けいけ、んッ!ほうふ、だったん、だ、な?」
「私にも若い頃がありましたから」

日本はそれに意味深な笑顔で答える、今ではすっかり落ち着いているが日本も嘗ては色に溺れた事がある、朝から晩まで 相手を変えそれこそ一日中遊びに耽る事もその頃は珍しくなかった、その遊びは様々な所にまで及び男娼を相手にした事だってあった、今でこそ廃れているがかつての日本の文化では普通の事だったので特に抵抗無く相手をしていた、それこそイギリスとは経験値が違う、初めて同性を相手に事に及ぶイギリスに対して日本はそれに多少の心得がある、今回はそれが大きく勝負を左右する事になった

(大人気なくてすみませんイギリスさん)

心の中で謝って私はより一層手つきを激しくする、イギリスさんは切なそうに瞳を細めて耳まで真っ赤に染まった顔を俯かせいつになく甘い声を漏らす

「ひぁ!ぁ・・・にほ、ぁ、あ!!」

中心からはぬるつく先走りがしたたり私の手助けをしてくれる、ぬちゃ、くち、といやらしい水音が部屋に響き一層羞恥心を煽ったのかイギリスさんは悲鳴まじりに懇願する

「ぁ、にほ、んああぁ!ごめ、やだッあ!は、も、止め、あぁ!」

イギリスさんは瞳からは可哀想な程ぼろぼろと大粒の涙を流しながら、途切れ途切れになりながらも私にもう止めて欲しいと訴える、さっきまでは 自分が上になる事しか考えていなかったがいざ状況が自分の有利になると心に余裕が生まれ乱れるながら泣くイギリスさんを見ていると何だか彼に酷い事をしているような罪悪感がふつふつと湧き上がってくる

「おねが、にほ・・んあ!止め、もう、しぬ・・・ぁああ!」

体を小刻みに震わせながら庇護欲を掻き立てる潤んだ瞳に見つめられお願いされてしまってはもうこちらはお手上げだ、もうこれ以上は進めないそんなつもりはないが何だか若い者いじめをしてるみたいで気が進まない、それに・・・ちらりと私は今のイギリスさんの状態を見遣る、地に上げられた魚のように息をして体はかたかたと震えている、今でさえこの状態だ最後まで事に及ぶと彼が言っていた通り何だか死んでしまいそうな気がする、そう言えば彼はいじるのは得意でもいじられるのは苦手と聞いた事がある、やはり受け身は性に合わないのだろうそれに彼は今の今まで自分が上だと考えていたのだから当然自分が受け入れる側になる心の準備をしていなかっただろういきなり受け手にまわされれば行為に恐怖を感じても不思議ではない、私は初めこそ絶対に上を譲るつもりはなかったがイギリスさんの今の状態を見ていると受ける側になっても構わないとさえ思える、私はそうなってしまったらなってしまったで何だかんだで順応出来る気がするのだ今までの経験から言って、いつも流される私があれ程拒んだ受け手にまわる事を容認出来る位には私はイギリスさんに惚れ込んでいるようだ、再確認した所で私はイギリスさんを攻める手を止める、イギリスさんはそれに戸惑いを多分に含んだ目つきで私を見詰めた

「負けましたイギリスさん」
「な、にほ、ん、お前・・・どうして」
「貴方には敵いませんよ・・・自分の気持ちと向かい合ってみた結果、私、本当は別に上でも下でもどちらでも良かったみたいです」
「え・・・?」
「すみません、今まで意地になってしまって」
「日本・・・そ、な無理、すんなよ」
「ふふ、今の今まで無理してた方が言う台詞ではありませんよ、私は大丈夫ですから、ね?」
「ほん、とか?」
「ええ、信じて下さい、イギリスさん」

イギリスさんの頬に手を当て微笑むとイギリスさんは真っ赤な顔をさらに赤くして私をゆっくりと布団に押し倒す

「日本、ごめ、なるべく、やさしくする、から」

私に馬乗りになったイギリスさんの中心はもう真っ赤に腫れあがり今にもはち切れそうだ、そんな状態なのに己の快楽だけを優先させず私の身を案じる彼に愛しさが込み上げる
「日本・・・」
「ッん!」

ちゅ、とかわいらしい音を立ててイギリスさんは私の唇に吸いつく、一度唇を離した後再び重ね合わされたそれに気を取られていると次の瞬間にはぬるりとしたものが口内に侵入してくる、それが彼の舌だと理解するのにそう時間はかからなかった、イギリスさんの舌は器用に私の舌と絡んでちゅ、くち、といういやらしい水音を立てて私は羞恥心で顔が火照るのを感じた、彼は一度舌を解放すると口内をくまなく舐めまわり最後につつ、と上顎を舐めた、その瞬間体にまるで電流が駆け抜けたかのようにびりりとした快感が背筋を這う、今しているのはキスの筈なのにあまりにもいやらしいそれに私の中心は触られてもいないのに首をもたげ始める、イギリスさんは歯列をなぞるように舐めそれから再び私の舌を絡め取ると自分の口内にそれを導きじゅう、と私の舌を吸い上げる、初めて体験するその感覚に私の体は大袈裟な程に跳ねた、巧い、世界一の称号は本当に伊達ではない、私はふとキス有りでの勝負ならイギリスさんと私どちらが優勢だっただろうと考える、先程の勝負では私が優勢だったがもしキス有りだったなら勝敗は分からなかったかもしれない

「日本、ここ」
「・・・ッ!!イギリスッ、さ!!」

考え事をしているうちにイギリスさんの唇は離れ彼の長い指が私の中心を布越しに形を確かめるように撫でる、既に立ち上がっているそこを指摘され刺激され体が跳ねる、衣服を寛げられると既に固く芯を持った自身が露わになる先端から溢れる白濁の所為でぬめるそこをぐちゅ、にちゅと扱かれるとたまらない感覚に息が上がる、簡単な刺激を与えられただけでも達しそうになった頃合いを見計られて先端をぐり、といじられた衝撃で堪え切れずに白濁を吐くとイギリスさんはすぐさまそれを指に絡めやや性急な手付きで後孔へと突き入れる

「んあぁッ!!」

指をつぷりと中へ埋められ、イギリスさんの人指し指がある一部をかすった時体に信じられないような痺れが走る、イギリスさんはみつけた、と目を嬉しそうに細めて執拗にそこを攻め立てた、された方は一溜まりもない異物感より遥かに快感が勝って触れられる度にまた欲を吐き出しそうになり肩を震わせながら必死に刺激に耐える、後孔が指をすんなりと受け入れられるようになるとイギリスさんはくちゅん、と指を引き抜き、蕾に自身の先端を擦り付ける

「日本、良いか?」
「ええ、も、いれ、てく・・っあ゛!!」

想像していたよりも遥かに大きい質量が入口から押し入って来た痛みに脂汗が滲む、裂けるような痛みに無意識のうちに体に力が篭りイギリスさんの中心は出入り口付近で動きを止めてしまった、なんとか力を抜こうと息を吐くが痛みに気を取られてそれすら儘ならない、その間に中に入った中心がはちきれそうに震えるのを感じて申し訳ない想いが込み上げてくる、イギリスさんは限界が近いのに私の体を労わって強引にそのまま押し入ろうとはしない、そんな彼の想いに応えてあげたいと思うのに力が抜けない、痛い

「すみ、ませ・・・イギリスさッ!!ッく!!」
「あや、まんなよ、はッ、あ゛・・・日本、ちから、ぬいて・・・んッ!」

イギリスさんは苦しそうに息を吐くとおもむろに私の中心に手を伸ばす、痛みで少し萎えたそこを扱かれれば体に快楽が走り痛みが少し和らいだ、それと同時に力が緩んだ後孔に中心を少しずつ埋められると先程散々触れられた前立腺に中心が当たり次第に痛みよりを快感が凌駕していく

「んぁああ!!や、イギリス、さん・・やめッ!!」
「むり、もう、とまれな・・・ッ!!」

前立腺をこすられ、中心を扱かれて訳のわからない程の快楽が身を苛み静止の声を思わず上げるがイギリスさんは構わず中心を押し進める、全部それが根元まで入った時一度彼は止まり額にちゅう、とリップ音を立ててキスするとそれが合図だったかのように激しく動き始める、今までは手加減していたと言わんばかりに奥まで突き入れられ抜ける限界ぎりぎりまで引き抜かれて身悶える

「ッああ!ふ・・んぁ!あ、いぎりッああ!!」
「あ、ぁ、日本、日本ッ!」

ぐちゅぐちゅと結合部から水音が漏れ視覚まで犯されている気分になる、一際強く突かれた時に頭が真っ白になり目の奥で火花が爆ぜたと同時に私は勢いよく白濁を零した

「ーーーッああ!!!」
「ーーーッ!!」

その瞬間ビクン、とイギリスさんの体が跳ねてびゅる、と勢いよく胎内に熱い白濁が注がれる感覚にまた私は先端から欲を吐き出した、イギリスさんは数回緩く腰を振り全ての精液を注ぎ終えるとゆっくりと腰を引いてずるりと後孔から中心を取り出す、その感覚に身震いしたのを最後に私の意識は急速に遠のきブラックアウトした





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ぼんやりとした意識の中顔に光が当たる感覚を知覚して私は瞳を開ける、目の前に飛び込んできたのは鎖骨で身動きしようとしてもきつく腕を回され拘束されている為顔を動かす程度しか意のままにならない、見上げればそこには瞳を閉じどこかあどけない表情で眠るイギリスさんが居る、体が妙にさっぱりとしている事からあの後意識を飛ばしてしまったらしい私に代わって色々後始末をしてくれたのだろうその優しさにじんわりと胸が温かくなる、受け入れる側になるのは初めてで苦労もしたがそれでもやはり彼の意思を尊重した自分は間違ってなかったのだと改めて思う、暫くはこのままの位置に甘んじるのも悪くない、でも

「私だって男ですから、下剋上されても今度は泣かないで下さいね」

ちゅ、とイギリスの唇に自らの唇を重ね日本はくすりと笑った





2011.08.27





あとがき
(イギリスが終止受けくさいのは管理人の趣味です、元々受けのような攻めと攻めのような受けが好きなので思いっきり趣味全開な話になりました、誰得と聞かれたら俺得としか言いようがありませんが、同士様が居て下されば幸いです、もっと日本を男前にして上のイギリスの方があんあん言ってるようにしようと思っていたのですが書いている内に脱線しました、いつかリベンジをば)