※最初から最後まで英日のつもりで書いていますが見ようによっては日英にもとれるかと思います、また挿入無しで前戯だけで終わっている感じですが一応性描写が入りますので苦手な方はご注意下さい
「ん、あ?あれ・・・」
霞んだ視界に数度瞬きすれば景色がクリアに映るがイギリスには混乱しか齎さなかった、薄暗いそこは何度も宿泊した経験上寝室であることが分かるが何故自分がその寝室の柱に背を預けて座っているのか分からない、イギリスの記憶は日本の屋敷で日本と共に夕食を食べた所で途切れている、緑茶を飲んだ後何故か猛烈に眠くなって意識が途切れたのだフライトの疲れが出たにしては唐突過ぎて不自然だとイギリスは思った。不自然な点は他にもある、柱を囲むように背後に回された両手は手の甲と甲を接触させた状態から動かない手首に何かがきつく巻き付いている感触があるので十中八九それの所為には違いないが何故両手を拘束されているのかもイギリスには見当が付かない、解けないだろうかとイギリスはもぞもぞと身体を動かすが拘束は固く多少力を加えた位ではびくともしなかった
「おや、もう起きたのですか」
す、と開いた襖から姿を現したのは日本だ。イギリスを見るなり意地の悪そうな笑みを浮かべると傍まで歩み寄り目線を合わせるようにその場にしゃがむ、日本の一言でイギリスは自分のこの状態は全て目の前の人物の手によってもたらされたものだと理解し溜息をついた後口を開いた
「お前なあ…こんなことして何のつもりだよ?」
「分かりませんか?お仕置きです」
「お仕置きって…」
呆れるイギリスの足の間に身体を滑り込ませて日本は頬をするり、と撫でた、普段イギリスが日本に触れることは多々あるが日本自らイギリスに触れるケースは稀である、積極的な恋人の様子に否応無しにイギリスの胸が高鳴った、どこか期待したような瞳で見詰めるイギリスに意味ありげに笑いかけると日本は脇腹に手を這わせゆっくりと撫で上げる
「今日は私が主導権握っても構いませんよね?」
何の主導権は聞かずとも分かる、これが夢でないことを祈りながらごくりと生唾を飲み込んでイギリスは頷いた
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(…信じらんねえ…ッ!)
眼下に広がる光景に思わずイギリスは背筋を疼かせた。
あれから日本は身を屈めるとイギリスの下肢の衣服のボタンを外しジッパーを唇に挟んで下すと下着を寛げ露わになったそれを躊躇いもなく口に含む、イギリスの腰の上で身を屈め中心に奉仕をしているのが今の日本の状態だ、情事の際ただでさえ相手に多大な負担を掛けているのに奉仕させるなんてとんでもないとイギリスは日本にそのようなことを要求したことはなかったので奉仕されるのはこれが初体験だった、熱い舌が中心に這わされる度にびくりと身体が震える、ゆっくりと薄い唇の間に中心が収められていく様は思わず息を止めてしまうほどいやらしくて否応なく身体に熱が篭った、口内に招き入れられればとろけそうに熱い、ぬるついた内壁が中心全体を包んであまりの良さに思わずイギリスはくぐもった声を上げそうになるがその衝動を奥歯を噛みしめることでやり過ごした
「良いのか?こんなの、ご褒美にしか、ならないぞ…?」
ぞくぞくと身体を走る快楽に緑の瞳を細めて荒く息を吐き出しながらイギリスが尋ねるが日本は答えの代わりに中心を口に含んだまま笑むと一層激しくイギリスを追い立てた、頭を上下させて喉奥で中心を締め付ければ堪え切れずイギリスは低く唸る、白い肌は篭った熱で上気し冬場だというのに汗を乗せ中心はもう完全に反り立っていた。日本の絶妙な手管はじりじりとイギリスを追い詰める触れられる度に先走りが先端から溢れすべりが良くなった所為でスムーズに動くそれは凶悪な程の快楽を生んだ
「こんなお仕置きなら、毎日でも、歓迎だな…ッ!」
熱に浮かされ上擦った声だった、怒張したそこは限界が近いようで口内で震えるそれを感じとった日本は射精を促すようにぐりぐりと中心の先端を舌でいじった、それでもイギリスは流石にいきなり口内に白濁を吐き出してしまうことに抵抗を覚え日本に口を離すよう声をかけるが当の本人は取り合わない、手が拘束されてなければそれも可能だろうが生憎固く縛られたそれは解けそうになかった、下肢から全身に痺れが走り身体が弓なりにしなる、ギリ、と唇を噛みしめてなんとかその欲求を押しとどめようとするがイギリスの努力も虚しく限界は訪れる、駄目押しにねっとりと裏筋を舐め上げられた瞬間びくん、と身体が跳ね腰が浮く、頭の中に火花が散り一瞬イギリスは意識を飛ばしたが次の瞬間身体の中を暴れ回る熱を感じて苦しげに息を詰めた
「な、あ゛!にほ、ん…!」
視線を下げれば日本が親指と人差し指で輪を作りイギリスの中心の根元を戒めていた、反り立ったそれは既に限界に達しているのに欲を吐き出すことはかなわない、ぐるぐると身体を巡る熱は容赦なく身を苛みイギリスを苦しめる、その様子を見て日本は中心から口を離した後どこからか取りだした黒いバンド状のゴムをパチン、とイギリスの中心に取り付け戒めていた指を離す、根元をぎちぎちと締め付けるそれにイギリスが呻くが日本はそれを見てもくすりと笑うだけだった
「だから言ったでしょう?お仕置きだと」
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日本がイギリスに仕置きをしようと決心したのは一か月程前だ。イギリスと恋人という関係になってから日本の専らの悩みは夜の情事にあった、体の相性は寧ろ良い方でイギリスのテクニックも相当なものだ決して繋がるのが嫌な訳ではないし男の身体でありながら求めてくれるのは嬉しい、だが限度というものがある。行為に及ぶ度体力の限界、もしくは限界を超えても尚求められては流石に体が持たない、行為の後日本は精も根も尽き果てぐったりと横になっているのが通常だ、最初の頃はそれでも鈍痛で動けない日本に謝りながら甲斐甲斐しく世話を焼くイギリスを見て何も言わなかった日本だが流石に回数が嵩むと痺れを切らし、もう少しこちらの体力にも配慮してくれないかと面と向かって相手に告げることになるのだが生憎行為になるとメーターが振り切れて欲しいままに相手を貪るイギリスに効果は期待できない、これでも本人は我に返った後猛烈な勢いで反省しているのだがそれが行為に活かされないのであれば意味がない、これは一度その身でこちらの状態を味合わなければ現状が改善されることはないだろうととうとう我慢の限界に達した日本は仕置きを決意する。だが問題なのは内容だ、ただ単に自分の立場を体験させることは仕置きではなくご褒美にしかならないしそもそも日本の方が体力が低いのでこの方法では分が悪い、いっそ上下の立場を逆転させるのもありかと考えたがそれでも問題なのは己の体力の低さだ、あれこれ色々な手を模索した結果日本は寸止めの状態で相手を限界まで追い詰める、といった方法が最良だろうという結論に達した、これならば体力は関係ない上、限界を超えて行為に及ばれる日本の心情も理解して貰えるのではないかという魂胆だ、かくしてお仕置きはイギリスが休みを取り日本の屋敷に訪れた時に実行された、素の状態では日本に勝ち目はない為緑茶に睡眠薬を忍ばせ相手が眠った所で身体を拘束して現在に至っている
「にほ、ん…ッ!これ、ずせ…!」
はあ、と大きく息を吐き出しイギリスが身じろぎする、その言葉で日本は中心に手を添えたので一瞬イギリスは戒めを解いてくれるのかと期待するが次の瞬間にはその期待は脆くも崩れ去る、日本はぬるつく中心を握るとぐり、と先端に爪をたてた。された方はたまったものじゃないただでさえ厳しい状態にも関わらず与えられた刺激にたまらずイギリスはびくんと身体を跳ねさせた
「外したらお仕置きじゃなくなるじゃないですか」
「は、ぁ…なん、で…」
不安げに揺れる瞳でイギリスは日本を見詰める、自分が何故このような仕打ちを受けなければならないのか心底分かっていない様子だった。日本はイギリスに顔を寄せると中心を時折刺激しながら耳元でゆっくりと言い聞かせるように喋りかける
「何故って…自分の行動を振り返ってみれば分かるんじゃありませんか?思い当たる節が全くないとは言わせませんよ」
「ぐ、ぁ、やめ…!」
「いつも私がそう言っても止めない癖に」
その言葉で漸くイギリスは日本がこのような行動に至ったのか理解した、だが理解した所で現状は変わらない、日本の手は相変わらずイギリスを容赦なく追い詰める。ぐち、にちゅ、と先走りと唾液で濡れたそこを少し触られただけでも達しそうになるが戒めの所為でそれはかなわない、一方的に篭っていくばかりの熱がイギリスを苦しめる
「お願、にほ…ッあ゛…もうしない、ぜったい、しな、から…」
息も絶え絶えに懇願するが日本がその願いを簡単に聞き入れる筈がなかった、そこにはいつも日本の懇願を無視して行為に及ぶイギリスへの意趣返しの意味も込められている
「そう簡単に解放は出来ませんねえ」
薄ら笑みを浮かべて日本はイギリスの中心の裏筋をつつ、と指でなぞる、はち切れそうなそこにまた熱が篭りイギリスは我慢の限界だと手の拘束を解く為に我武者羅に手を動かすが変わらずそこはびくともしない、熱い苦しい熱いいきたい、と話す余裕もなくなり過剰な熱でイギリスの目には涙が溜まり視界が歪む、射精を促すように日本の手は意地悪くイギリスに触れてくるが決して戒めを解こうとはしない、際どい手付きで中心を撫で上げたかと思えば手を離し焦らされる、数回それを繰り返せば焦らされ続けたイギリスの身体は発火しそうな位熱を帯び額から流れる汗が顎を伝いぽたりと垂れる、肌に水滴が落ちるその感覚ですら快感に繋がりもう頭がおかしくなりそうだとイギリスは本気で思った
「ぁ、はッ!きつ…ぁあ゛!!」
柱に体重を預けイギリスが声を上げる、苦しげに荒い呼吸を吐き出すイギリスの頭を日本はよしよしとあやすように撫でた、ぞくぞくと走る快楽に身体を震わせながらイギリスは欲を必死で宥め頭に乗せられた日本の手にすり寄ると声を絞りだす
「にほ、たのむ…!も、ッあ!むり…だ、ぁ!!」
涙混じりにイギリスが叫ぶ、自分の下で顔を朱に染め快楽に打ち震える相手に日本は背徳的な昂揚を覚えたが戒めたイギリス自身の状態から鑑みるにそろそろ頃合いかと思い相手に問いかける
「少しは反省して下さいました?」
「した、したから、にほん…ッ!!」
「…仕方ないですね」
本当はもっとそれこそ限界を超えて相手が気を失うまで耐えさせようと思ったのだが弱ったイギリスの姿を見ると日本の中の決意が揺らぐ、こういう所が相手に好き放題させてしまう所以だと分かってはいるもののやはりそこは惚れた弱みだろうかもうこれ以上戒めておく気にはなれなかった、日本は根元を締め付けているバンドを取り外すと完全にそれが取り払われる前にイギリスはびゅるる、と欲を吐き出した、我慢させた分だけ勢いと量が増したそれはイギリスと日本の衣服を汚した、薄暗い室内に男の乱れた呼吸音が響く、射精の余韻でぐったりと柱に背を預けるイギリスを瞳に映して日本は頬に飛散した白濁を拭うと妖艶に笑む
「さて鞭ばかりもなんですし飴も少しは差し上げましょうかね」
ぞっとするような美しい低音で囁き日本は相手へと手を伸ばす、そこから先のことは言うまでもないだろう
2012.02.26
あとがき
(攻めが焦らしプレイで射精禁止のシチュエーションは一度書いてみたいと常々思っていたのでとても楽しんで書かせて頂きました。自分得甚だしい文ですが少しでも楽しんでいただけたなら幸いです)