帝国の長い夜の続きです読まれていない方はこちらからどうぞ
「・・・今日も駄目そうですね」
軍服のままボスリ、と私はベットの上に沈み込む、良い加減寝たいのに
眠気は訪れてこないズキズキと痛む頭を押さえ私は一人呟いたその時カチャリ、と部屋の鍵を解除された音がした
そうここは先日まで敵地だった所なのだ私の事を快く思わない者など五万と居る筈だ、私は部屋のドアが開けられる前にドアの傍に気配殺して近づく、普通の来訪者ならわざわざ鍵を用いて部屋に入るような事はしないだから今部屋に入ってこようとしている人物は私に危害を加えようとしているとみて間違いないだろうだがこちらも大人しくやられる訳にはいかない、部屋に入って来た瞬間この場所から奇襲をかければまず倒せるだろう、ガチャとドアノブが回りドアが開く部屋に足を踏み入れた人物を確認する前に私はその人物目掛けて手刀を叩きこもうと手を振り上げるがその手は中に入って来た人物に容易く受け止められる
「やっぱり寝て無いな」
見上げるとそこにはエメラルドの瞳、いつもより細められたそれは彼が不機嫌だという事を雄弁に物語っている、私の腕を掴んだまま大英帝国は続けた
「いつからだ?」
「は?」
「いつから寝て無いのかと聞いている」
その問いに対し私が正直にこの屋敷に来てから一睡もしてない事を告げると大英帝国は無表情になり突然私を姫抱きしたかと思えば乱暴にベットの上に私を投げ飛ばす、この様な無体を働かれる謂われは無いと私は大英帝国を睨みつけるが相手は涼しい顔をしている
「何でもっと早く言わねえんだよ・・・」
大英帝国が何かぶつぶつ言っていたが私には聞こえなかった、彼はベッドの上に乗り上げ私に馬乗りになるギシリ、という音をたててベットが軋む、まともに働いていない頭だったが目の前の男がしようとしている事の見当位はついた、軍服に手を掛けられボタンを外されそうになった時、残り少ない力を振り絞り私は激しく抵抗した
「っ!!何をする!!」
「おら暴れんな大人しくしてろ」
「止めろ!離せこの色魔!!」
「チッ!大人しくしろっつってんだろ!!」
苛立った声を上げた後大英帝国は彼を押しのけようとする私の腕を乱暴に掴み頭上に纏め上げる、だが腕を封じられてもまだ足がある相手を蹴り上げようとした時、大英帝国は唐突に私の唇に己のそれを重ね合わせた
「ッ!!」
あまりの衝撃に私は抵抗する事も忘れて目を見開いた、僅かに開いていた口の隙間からぬるりとした大英帝国の舌が侵入してきて私は益々混乱する、それを良い事に相手は私の口内を好き勝手荒らす、くち、と高い水音が響いて私は羞恥心から顔が熱くなるのを感じた、舌と舌を絡ませながら大英帝国は私の軍服のボタンを外そうと手を伸ばすがそこまで好きにさせる気は無い、私は忘れていた抵抗を思い出しガリ、と口内に入っている相手の舌を噛んだ
「ってえな、ここまで抵抗するって事は乱暴にされたいのか?大日本帝国様は被虐趣味をお持ちのようだな」
口の端から流れる血を拭って大英帝国は瞳に剣呑な光を宿してにやりと笑う
「黙れ、小僧、次今の様な真似をしてみろその舌噛み千切ってやる」
何故大英帝国がこの様な行動を取るに至ったかは分からないし分かりたくもないが私は大人しく彼の慰み者になるつもりはない、
相手を睨みつけながら言うと大英帝国は舌打ちを一つして懐から桜色の液体が入った小瓶を取り出しごくりと中の液体を呷ると押さえつける腕の力を一層強くし暴れられないように私の足を己の足で固定して動きを封じる、先刻まで私を押さえていた力とは桁外れのそれに手加減されていた事に気付き私は舌打ちする、体調不良も相まって力の差は圧倒的だ、これは振り払えないと思った、大英帝国が再び口付けて来ても私にはどうする事も出来ないしかも相手は口移しで私にあの小瓶の液体を飲ませて来た、強烈に甘いそれは口に含んだ瞬間舌が麻痺する程だ、液体の正体は分からないが例え毒でも私は国だ飲んだ所で苦しみはするだろうが死にはしない、相手は私が飲み込むまで口を離す気は無いらしく吐き出した所で相手にまた液体を口内に流し込まれるだけだ、覚悟を決めて私はゴクリ、と液体を飲み込んだ
「ッ!!何、を飲ませた・・・っ!!」
漸く解放されたかと思えば体が急に熱くなり息が上がる、ゾクゾクと背筋を這うような感覚が気持ち悪い頭がぼう、としまるで酒を大量に飲んだ後のような妙な倦怠感が身を苛む、飲んだ液体の効果だと言うのは分かるきっとこれは毒ではないだが脳内で酷く警鐘が鳴る
「毒じゃねえよ、安心しろ」
「こんな状態にしておいて、よくそんな事が・・!!」
体の芯が疼いて目を閉じはあ、と私が大きく息を吐き出すと大英帝国の喉が鳴った音が聞こえて私は覆いかぶさっている彼を見上げる
「さっさと終わらせるぞ」
大英帝国は腕の拘束を解き私の軍服のボタンを外し続いて中のシャツのボタンを外していく私は大英帝国の腕を掴み剥がそうとするが体に力が入らず最早それはただ相手の腕を掴んでいるだけに等しい、こうなる事が分かっていたから相手も拘束を解いたのだろう、全てのボタンを外されると素肌が外気に触れ体が少し震えた、大英帝国はあれから一言も喋らない、動作も機械的で表情も無表情のそれに近い急に態度を変化させた彼に私はかなり困惑していた
「ーーーーッ!!」
ぬるりとした手つきで大英帝国は私の脇腹を撫で胸に顔を埋める、髪の毛が体にあたり少々くすぐったいと思っていた時、
あらぬ所を舐められ体がぴくん、と跳ねた
「な!?やめ、ぅ、ぁ・・・」
大英帝国は私の胸の飾りを舌先で転がしたり薄い唇に含んだりねっとりと舐め上げたりして嬲り続ける、
男にこんな事をされて嫌悪感を抱いても良い筈なのに私はそれを抱く事なく寧ろ男から与えられる
刺激に翻弄され体が震える、多分、いやきっと飲まされた薬の所為だ、
だが感じていると相手に思われるのは嫌でなるべく刺激に反応しないようにして、
口から漏れ出る自分の声を私は腕を口元に当てる事で押し殺す
「手、どけろ」
それに気付いた大英帝国が私の腕をまた頭上で纏め上げ、ポケットから取り出したハンカチで腕をベットの柵の所に
くくりつけて自由に動かせないように固定した、意地が悪い、自分だってこんな男の喘ぐ声なんて聞きたくは無い
だろうにわざわざ私の羞恥心を掻きたてるような事をする、私は上に覆いかぶさる男を睨みつけるが相手は相変わらずの無表情だ
いつものように皮肉や毒を吐く口は大人しく表情だって人を見下したようなあの嫌な笑顔ではない
「煽るなよ・・・」
呟かれた言葉の意味を私が理解する前に大英帝国の手は私の下肢に伸び先程の刺激に反応しているそこの
形を確かめるように手で何度もなぞる
「あぁ!!ん、あ・・」
躊躇いもせず私のそこに触れる大英帝国は下肢の衣服を寛げ、中心を取り出すと
それを扱く力を強めた、緩急を付けてそこを数回扱かれただけで先からはたらたらと先走りが零れている浅ましい体の反応に
私は内心舌打ちし声を漏らさないように奥歯を噛みしめた、だが中心を扱かれる度に体の芯に響くような快感が走り甘さを帯びた撥音が
喉奥から漏れるのを防ぐ事が出来ない、触れられる度局部からくちゅ、にちゅといやらしい水音が聞こえて私の羞恥心を一層煽った
「ん、ン・・・ッ!!ぁあぁあ!!」
相変わらず声を我慢する私に痺れを切らしたのか大英帝国は仕置きとばかりに先端に爪を立てぐりぐりといじりまわす、された
方はたまらない、声を出さないように我慢するのも忘れて与えられた途方も無い刺激に素直に声を上げてしまう、視界に入った自身は
反り返り、限界だと言わんばかりにひくひくと震えている、事実今の私も精を吐き出したくてたまらないがこの男の目の前でそれをするのに
は抵抗があるので必死にそれを堪えている、残った理性が、己のプライドが、その行為を辛うじて押し留めるが男の手は容赦なく
私を絶頂に導こうと動く
「ーーーーーーッ!!!」
その思いも虚しく大英帝国に一際強く先端に爪を立てられて私はたまらず白濁を零した、よりにもよってこの男の目の前で。
勢いよく吐き出してしまったそれは私の黒い軍服を白く汚す、視線を向けた先にあった大英帝国の指先や顔にもそれは纏わりついていて
羞恥心やら後悔の念やら驚愕やらが一気に押し寄せて私の頭はぐちゃぐちゃになり最早まともな考えなど一切出来ない状況だ、
荒く息を吐きながら未だに熱い体を冷まそうとするが視界に映ったものを見て私は一瞬その呼吸を止めた、先程精を吐き出したばかりだというのに
未だに私のそれは反り返り浅ましく震えていたからだ、その光景に息をのんだ後私は無性に日本刀が恋しくなったあれがなくては腹をかっ捌く事が出来ない、そんな私に駄目押しをするかのように目の前の大英帝国は指先に付いた白濁を見せつけるように舐める
「な、あな、た、何して・・・っ!」
信じられなかった、大英帝国が私が吐き出した白濁をまさか舐めるなんて誰が想像出来ただろう
「ん、濃いな・・・」
瞳を伏せて目の前の男が言った言葉でかあと頭に血が上る、長年生きてきた中でもこのような屈辱は初めてだ、思っていると大英帝国はギラギラと光る獰猛な肉食獣の瞳で私を捕らえて言った
「もう限界だ、手加減出来ないが悪く思うなよ・・・」
「な、やめろ・・・ひあ!!」
それが合図となって大英帝国は再び手を動かし始める、私の中心に纏わりついた白濁を掬い取るとそれのついた指を一本後孔へとつぷりと突き刺す、排泄器官に指を入れられ気持ち悪さに無意識に下肢に力が篭る
「おい、力抜け」
「あ゛、ぁ、あなたが、ぬけば、すむ話、でしょう」
「仕方ねえな」
その言葉に私は一瞬目の前の男が指を抜くのだと思ったがそうではなかった、もう片方の手で大英帝国は未だ反り返ったままの私の中心を扱き始める、先程の白濁で滑りのよくなったそれは凶悪な快感生んで私を苛む、くちゅ、ぐちゅり、と扱かれる度に先走りが溢れているのかだんだん水音が増して体の浅ましさに吐き気がした、好きでも何でもない同性にでも弱い所をつつかれれば簡単に蜜を零す体が疎ましい、私の心を置き去りにして大英帝国は行為をどんどんと進めて行くこの男はきっと私と最後まで事に及ぶつもりなのだろう、まさか私を貶しめる為にここまでするとは思いもしなかった、今は喘ぎを噛み殺す事に必死で色狂いと罵る事すら私には出来ない、こうやって考えていられる時間すらもう残ってはいないようだ、熱に犯され思考すら浸食されていく、大英帝国の手付きは同性に対しても巧みで簡単に体を陥落させる術を持つ、中心を扱かれながら一つまた一つを指を増やされ今では3本の指が私の中に入っている、バラバラにそれらを動かされるとある一点を指がかすめた時全身に電流のようなものが走り大袈裟な程に私の体がびくんと跳ねた
「ッあぁああ!!な、に、これ・・・」
「見つけた」
私の反応を見るや否や大英帝国はそこばかりを執拗に攻め立てる、される方はたまらない訳が分からなくなる程の快楽に喘ぎを噛み殺す事も忘れて声を上げた
「ああ、やぁ!!ふ、ぁあ゛!!んっ、あああぁあ!!」
目の奥がちかちかして頭の中が真っ白になった瞬間、込み上げる射精感を中心を握りこまれる事で無理矢理押さえつけられる、
「ひああぁ!!ん、ふぁ、ッ・・・!!」
「そんな風に見るなよ、まだ駄目だ、良い子にしてろ」
ひくり、ひくりと体は痙攣し続けておさまりそうにない、焦点の定まらない霞んだ視界で大英帝国を睨みつけるとさらりとあやすように大英帝国は私の髪を撫でる、酷い行為を今まさにされているのにその手付きは妙に優しい気がした
「大分解れたな」
もう私には溢れんばかりの射精感に苛まれて大英帝国の言葉を聞きとる余力は残っていない、だが目の前の男が下肢を寛げているのはベルトの金属が鳴る音からなんとなく分かった、ずるり、と後孔から指が引き抜かれると代わりにそれとは比べ物にならない程の熱がその付近に押し付けられる、視界に入った大英帝国の中心はもう既に立ち上がった状態でその大きさに私は内心冷や汗をかく、無理だ、そんな物入る訳がない、快楽を凌駕する程の驚愕が私を襲い一気に目が覚めた
「やめ、ろ、ッあ!そ、なの入らなぁあ!!」
「大丈夫だ、挿れるぞ」
「だいじょうぶ、じゃな、や、ッああぁあアァあぁ!!!」
「くッ!!きつ・・・ッ!!」
ズプ、と大英帝国の中心が半分程入ったが肉を裂かれるような痛みに下肢に力が入りそれ以上は進まない、ほぐされたと言ってもあくまでそこは排泄器官なのだからそんなものが入るように設計されていない、挿れた方の大英帝国も辛そうに息を吐き出しその顔からはたらりと汗が一滴垂れた
「んな、力・・・入れんな、よ」
「むちゃ、っ!!いう、なぁ、ああ!!」
このままでは無理矢理押し込めることが出来ないと感じたのか大英帝国は痛みで少し萎えた私の中心をまた扱き始める、痛む後孔よりも甘い痺れの方が勝ち段々痛みを忘れて快楽の方へ押し流されると体の力が抜け後孔が緩む、その隙を逃さず大英帝国は一気に中心が押し入ると先程触れられた所をそれがかすめて体がびくんと震える
「ああ、ここがイイんだったな」
「あ゛、あ゛ぁああ!!あ、あぁ、ンぁ、っん!!!」
執拗にそこばかり狙われてひっきりなしに甲高い声が漏れる羞恥心で声を抑える以前に強すぎる刺激に声を抑える事が出来ない、びりびりと腰に走る電流のような快感に体ががたがたと震える、再奥まで突きあげられた後一気に先端が抜けるすれすれまで引き抜かれてまた突き上げられる、結合部からは絶えずぐちゅ、くちゅと水音が響いて聴覚まで犯されている気分だ、大英帝国の腰使いは徐々に荒々しくなり抵抗できない私はただ良いように揺さぶられる
「あぁ!!んぁ、ふぅ、あぁアァぁア!!!」
「くッ・・・は・・・!」
一際強く弱い所を突かれて私はたまらず白濁を迸らせる、無意識に絞めた後孔に大英帝国も苦しげな息を吐き出しながら私の中で果てた、その感覚に嫌悪感を抱く前に私の意識は黒く塗りつぶされ漸く訪れた眠りの中に沈んでいった
意識を失うようにして漸く眠った日帝から己の中心を引き抜き英帝はその絹のような黒髪をさらりと撫ぜ額に唇を寄せる
「Sweet dreams・・・my dearest・・・」
英国は日本の耳元に囁いた、その声は彼が普段絶対に使わない甘く優しげなものだった事は意識を失った日本には知りようもない事だった
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あの夜から丸二日私は死んだように寝具の上で眠りこけていたらしい、眠りから覚めた時真っ先に飛び込んできた忌々しいあの男が珍しく表情を緩ませたのを私は見逃さなかった、屋敷の者が言う事にはあの男はあの夜から片時も私の傍を離れずずっと私の様子を見ていたらしい、そんなに私の弱った姿が見たかったのか嫌味な男だ、皮肉が大変得意な英国の事だきっとあの夜の事を度々引き合いに出して私を散々罵倒し貶してくるのだろうと私は覚悟していた、勿論こちらもそれを大人しく聞くつもりはない弱った所につけ込み身体を貪ったのはあちらなのだ、だが私は行われた事に対して相手に制裁を加えられるような立場ではない、敗戦国と勝戦国の立場だ私が一時の気の昂ぶりで相手に手を出す事は許されない、口で抵抗する事は許されても物理的にそれを行う事が出来ない歯痒さに私は唇を噛む、何故大英帝国はあの様な事を行ったのだろうか極東の猿と罵りながらその猿と何故あんな行為を、それは私を辱める為にしては相手にもリスクが有り過ぎやしないだろうか、それにただ辱めるだけなら前戯もなにもせず後孔に中心を突き入れ自分の快楽だけを追えば良かったもののあの男はわざわざこちらの身体を気遣い事進めたその為か私の体には傷一つ付いていない、挿入の時の激痛はあったにしても、だ、そして何よりも気掛かりなのは男に身体を暴かれて嫌悪感を覚えても良いはずなのにあの時はそれを抱かなかった自分自身だ、あまり考え過ぎるとあの時の事を事細かに思いだしてしまいそうで私はそこで思考を中断した、結局考えても次から次へと疑問が湧きあがり私には分からず終いの事ばかりだった
目覚めてから数日が経つが予想外に大英帝国はあの夜の事を一切触れようとしない、いつもと変わらず腹の立つその澄ました顔で過ごす目の前の男を見ているとあの夜の事が夢だったのではないかとこちらが錯覚する位だ、相手がそれに触れてこないのであればこちらが蒸し返す道理もない、私達はお互いあの夜の事には触れず日々を過ごしたがその中で変わった事が一つある前は気まぐれに大英帝国が食後に手ずから淹れた紅茶を出していたがあの夜以来それが毎日食後に出される事になった上、私が朝目覚めた時本人は居ないがベットの傍には必ず湯気を立てた紅茶が置かれるようになった、何故かは私には分からない、飲まない事も出来るのに毎回残さず飲みほしてしまう自分の行動も、私には分からない事だった
2011.08.17
あとがき
(大日本帝国は相手に自分がすくなくとも好意を持っている事に気付いていない様子、だがしかし全体的にあんまりえろくないですね、何で私が書くとこうえろくならないのか・・・)