海賊の受難

悪食紳士の続きですこちらを先に読まれていない方はこちらからどうぞ
※性描写は入りますが挿入まではしていません










顔に当たる陽射しを感じて海賊イギリスは豪奢なベッドの上で目を覚ました覚醒した瞬間感じる違和感、腕は何故か腰のあたりで拘束されている動かしてみるとがちゃがちゃと金属質な音が鳴る事から手錠でもかけられているのだろうと本人は当たりを付けて腹筋を使って海賊イギリスは上体を起こす

「・・・ッあ!」

瞬間、腰に鋭い痛みが走り海賊イギリスは息を詰めた、それと同時に屈辱の時間の事を思い出す、好き放題体を弄られあの男の前で醜態を晒した、プライドの高い海賊イギリスにとっては抹消してしまいたい記憶だ、だが昨日の名残で体が痛む度に嫌が応でも記憶が呼び覚まされる触れられる感触まで思い出しそうになって海賊イギリスは軽く頭を振ってその幻想を打ち消す、刺すような痛みに耐えながらベッドから降りると足に変な重みがあった見てみると片足に鈍い光を放つ金属製の足枷が嵌められており枷から伸びる鎖はベッドの脚に固定され一定範囲以上は出歩けないようになっている、鎖を引き摺りながら寝室を出ると凝った作りの家具が海賊イギリスを出迎える、本棚に入った魔導書やガラス棚に入った怪しげな薬品、ソファの近くに置かれた作りかけの刺繍等を見てここはイギリスの部屋だと確信を持った海賊イギリスに訪れたのは疑問だった、あのまま地下牢で捨て置けば良かったものをわざわざ自分の部屋の寝室のベッドに寝かせるなんて意味が分からない、それに体も何だかすっきりとしているあたり後処理も施されているのだろう男の施しを受けたと考えると気分が悪い

『お気に入りの服が台無しだな海賊様』

不意にイギリスの言葉が頭に響いて海賊イギリスは思いっきり顔を顰めた、だが見ても紅いパイレーツコートには汚れ一つ見当たらない、自分を凌辱しておきながら甲斐甲斐しくベッドに運んだり体や服の汚れを落としたりする男の心境は分からないが自分自身を犯す事に躊躇いもないような男だどうせ碌な考え等持っていないと海賊イギリスは考える事を止めた、舌打ちしてふと視線をテーブルの上に向ければ文字の書かれた紙が目に入り海賊イギリスはそれを黙読する

今13時だ
これから2時間程用事で出掛ける、くれぐれも暴れたりしないように

「・・・あの変態野郎」

時計を見れば今は13時30分、あの男が出て行ってそう時間は経っていないようだ、暴れるなも何も手錠や足枷をされた今の自分の状態で暴れられる訳が無い嫌味な言葉に腹が立った海賊イギリスは腹立ち紛れに近くにあった椅子を蹴る、その椅子は海賊イギリスの真横にあるガラス棚に当たりその衝撃で開き戸がパッ、と開いて中にあった小瓶が数個海賊イギリスに向かって落ちて来る4つは避けれただが動きが鈍い所為で一つの小瓶が頭に当たりパシャリと中に入った液体が体にかかる頭から滴り落ちるそれは首筋を伝って上半身に流れ落ちた、それと同時に漂う甘い香り、香水か何かだったのだろうかと海賊イギリスは思い不味いと焦る、相手を変態だ何だと罵りながらも粗相をしでかせばどういう目に合うのかは骨身に沁みている、もしこれがごくありふれた品なら良いだろう、だがしかしもう二度と手に入らないような品物だった場合仕置きに何をしでかされるか計り知れない、昨日のイギリスの自分のものとは思えないようなゾッとする眼差しを思い出し海賊イギリスは身震いした、体にかかった液体は揮発性が高くすぐにその感触がなくなるだが漂う甘い香りは未だ消えない、その時唐突に海賊イギリスの背中にぞくりとしたものが走った

「・・・ッ!」

身を竦ませた体に脈絡無く熱が篭りその身を苛む、それに伴い顔は耳まで紅潮し身を侵す熱で瞳が潤む、先程は普通にしていたというのにもう呼吸もままならないのか海賊イギリスは荒く息を吐き出す、その吐息すら夥しい熱を帯びて海賊イギリスの体がひくりと震えた、自分の身の急激な変化に戸惑う時間すら与えず熱は思考まで侵そうと猛烈な勢いで海賊イギリスの全身を駆け巡る、触れられた訳でもないのに海賊イギリスの中心は衣服の上からでもはっきり見て取れる程反り返っていた

「・・・ッ、んだよ、これ・・・」

はあ、と大きく息を吐き出し肩を上下させながら海賊イギリスは憎々しげに吐き出すが答える者はいない、辛うじて支えていた体だったが容赦なく襲いかかる熱により力が抜けぐらりと傾きそのまま絨毯の敷かれた床へと横向きに倒れ込む、パイレーツコートが巧い具合に局部を隠し傍から見たら具合が悪くて倒れているようにも見える

「・・・ッあ!!」

もう中心は精を吐き出したくてびくびくと震えている、大袈裟な程体を跳ねさせた海賊イギリスだったがこんな状態で吐き出してたまるものかと唇を噛んで快感の波をやり過ごす

(あの変態野郎、部屋になんて物置いてんだよ・・・××××!)

性質の悪いこの熱は性的な興奮を呼び起こす物であると海賊イギリスは理解して内心イギリスに向かって毒を吐く、もう二度と醜態を晒す真似はしたくないあの男が帰って来る前にどうにかしなければならないのに熱は増すばかりで一向に引く気配は無い、再び訪れた刺激に海賊イギリスは体を弓なりに反らし白い喉元を晒す

「・・・ふッ、く・・ぁああ!!」

耐え切れない悲鳴が口から漏れ出て海賊イギリスは膨張した中心から白濁を勢いよく吐き出した、一瞬目の前が真っ白になり腰が一際大きく跳ねる、衣服の中にどろりとしたものを感じて気持ち悪く思ったのも束の間先程よりはマシになったものの熱は未だ引かずそれに伴い出したばかりだというのに中心が首をもたげ始めたのを感じて海賊イギリスは身震いする

「く、そ・・・治まら、な、ぁあ!」

快楽に震える度にちゃりちゃりと体に纏わりついた鎖が鳴る、達した所為で寧ろ先程よりも敏感になった体は僅かな衣擦れでも快感に繋がるのか身を捩る度海賊イギリスからは切なげな吐息と悲鳴が漏れた、自分の上ずった声を聞くのが嫌なのか海賊イギリスは床に口を押しつけ声が漏れないようにするがその僅かな隙間を縫って声は部屋に響く、完全に立ち上がってしまった局部がぬるつき始めたのを感じて海賊イギリスは呻いた、絶頂が近いのが自分でも分かり嫌になるが暴れ回る快楽を止める術を当の本人は持っていない腰を大きく跳ねさせて先程よりも呆気なく海賊イギリスは精を放った、静かな部屋に男の荒い息と切なげな声が響く、拷問のような快楽という名の責め苦は現代のイギリスが帰ってくるまで容赦なく海賊イギリスを犯した





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時計が14時30分を指し示す頃まで海賊イギリスはあの後また三度絶頂を迎えた、未だ男は床の上で顔の紅潮はそのままに目からは抑えきれなかった生理的な涙が溢れさせ痙攣のように体をがくがくと震わせている、布越しでも中が濡れている事が分かる程精液が染み付いた中心の服は相変わらずコートで隠されているのが少しの救いだ、すっかり熱に浮かされた緑の瞳を切なげに細めて海賊イギリスは身悶える、二度目の絶頂を境にして欲を吐き出す度に熱が引いていったのは良かったものの半端に引いた熱の所為で今の海賊イギリスは中心を反り立たせてはいるが精を吐き出すには刺激が足りない中途半端な状態に投げ出されていた、もどかしい刺激が射精を促すが吐き出してしまうには決定的に何かが足りない、けれど手を封じられている為彼は自分でそこに触れて処理する事すら許されない、海賊イギリスは衝動的に床に中心を擦りつけ快楽を追ってしまいたい自分をこの数十分の間で何度戒めたか分からない、その位状態は切迫していた、中心は今か今かと刺激を待ちわびてひくついているが彼のプライドが犬のように床に中心を擦りつけ快楽を追う事を阻む、嬲り殺しにされている気分を味わいながら海賊イギリスは時間感覚が無くなる程その状態で居続けた、もうそんな状態になって何時間も時が過ぎた気がする遠のきそうになる思考に舌打ちをした所で彼に出来る事はひたすら耐える事だけだった、実際は30分しか時間は経っていない時計が15時ぴったりを指し示した時ガチャリと部屋の扉が開き現代のイギリスが部屋の中へと足を踏み入れる、彼は部屋に入った瞬間頭がくらりとなりそうな程の甘い香りを嗅ぎ取って顔を顰めた、彼はこの匂いに覚えがあった以前フランスに会議で散々世話になった礼にと風邪を引く薬を調合していた時薬草の配合を間違え媚薬まがいのものが出来てしまった事がある、その匂いにこれは酷似していた、捨てるのも癪だと思い部屋にある様々な薬を入れたガラス棚にそれを仕舞い終えてからはイギリスですらその存在を忘れていたような品物だ、一体どういう事だと考えながらイギリスは奥に進むと例のガラス棚の近くで過去の自分海賊イギリスが横向きに倒れている、その状態に驚いたイギリスが何があったのかと駆け寄ろうとした時イギリスが帰って来た事に気付いた海賊イギリスは床に額を押し付けたまま目だけでイギリスの方を見て声を絞り出す

「・・・ッあ、来ん、な!!」

上擦った声、痙攣するように震える体、耳まで紅潮した顔、そしてガラス棚の近くにはなかった筈の椅子、開いたガラス棚、床に落ちた薬品の数々の中海賊イギリスの一番近くに空になった小瓶が転がっている、その小瓶は紛れもなく自分が調合を失敗した薬を入れていた瓶だ、それらを見てイギリスは大方全てを把握した、恐らく自分が書いたメモを見て腹が立ち椅子を蹴ったらガラス棚に当たり中の小瓶が倒れその内の一つ、媚薬まがいの薬が過去の自分にかかり今の状態にあるのだろう、そう考えて溜息をつく、腹が立つとすぐに手を出す癖は改めて貰わねば困る、他の小瓶の中の薬品はどれも貴重なものばかりだ今回は割れなかったから良かったもののそれはただの結果論に過ぎない、仕置きする必要があるかと一瞬考えたがそうしなくても良さそうな程相手は酷い目に遭ってはいる、最もそれは完全に自業自得と言えるのだが、言葉を無視して過去の自分の傍にしゃがめば精液独特の微かにした、イギリスは海賊イギリスのコートを払いのけると隠されていた局部が露わになる、そこに染み出たかなりの量の精液や服の上からでも勃起している事が明確に見て取れるその状態を見てイギリスは皮肉に顔を歪めた

「一人で随分お楽しみだな?」
「ッ、やめ・・・!」

局部を見られないように海賊イギリスがもがくが快楽に震える体はそれすらままならない、イギリスは尚視線を反らさずに冷やかな目でまじまじと局部を見る

「4回・・・いや5回ってとこか」

それが己の達した回数であると溶かされかけた思考でも海賊イギリスは分かり内心相手を罵倒するが口に出す事は出来ない暴れる快楽がその口から意図しない声を上げさせる、そんな海賊イギリスに構わずイギリスは反り立つ中心を服の上から掴んだ、不本意な形で与えられた刺激だがはちきれそうなそこに触れられて海賊イギリスは体をビクン、と震わせイギリスの目の前で達してしまう

「ーーーッああァあ!!」
「どろっどろだな、分かるか?服の上から触っただけで手がべとべとになるぞ」

射精の余韻で海賊イギリスがイギリスの言葉を聞く暇は無い、虚ろな目で乱れた息を吐き出す海賊イギリスを置いてけぼりにして体はまたしても熱を帯び局部が反応を始める流石にもう意識が付いていかないらしい、元々昨日の行為で体力が無くなっていた海賊イギリスにしてはもった方かとイギリスは一人心中で呟く、イギリスは海賊イギリスの肩と膝下に手を入れて持ち上げ壁にその背を預けるさせる格好にして足の間に体を入れると嵌めていた黒い革手袋を右手だけ外した、両手を封じた為自分で熱を処理する事すら出来ない海賊イギリスの代わりにイギリスは下肢の衣服の中に手を入れる、吐き出された精液で濡れに濡れたそこは予想よりもぐちゃぐちゃでぬるつく中心を握るのに苦労する程だ、親指と人指し指できつめに輪をつくり中心を握り根元から先まで移動させ纏わりついた精液を払いのけると漸く難なくそこを掴めるようになった

「これに懲りたら同じ事はするなよ」

意識が半分飛びかけた海賊イギリスに普通に言っても聞こえないだろうと耳元に口を寄せて言えば相手はびくり、とその身を震わせる、その反応見て思い当たる節があったイギリスがそこへ息を吹きかけると相手はまた同じような反応をする

「なんだ、ここ弱かったのか」

つつ、と耳の形をなぞるように手袋を嵌めた手で撫でれば顕著に肩が跳ねる、両手を後ろ手に拘束されている為手を使い相手を払いのける事が出来ない海賊イギリスは身を捩る事によって抵抗するがそんなもの無きに等しい、だがそれは同時にイギリスの言葉を肯定する行動でもあった、イギリスは口元を歪ませると再び耳元に口を寄せ今度はべろり、と耳を舐める、跳ねる体を無視して耳の形を確かめるように外側を舐めた後耳介の凹凸を焦らす様に丁寧に舌で触れれば海賊イギリスの下肢に触れたままの手の中で中心が上を向き始める

「ァあ!やめ、ッく・・ああ、ァ!」

静止の言葉に刃向かう様にイギリスの行動はエスカレートしていく、中心をぬちゃりと扱きながら耳の穴に舌先を入れて弄れば海賊イギリスから切羽詰まった声が上がる、その声に愉悦を感じながら両方を攻めれば手の中の雄の先端からぬるぬるした先走りが漏れる、追い立てるように一層激しく手を動かし舌を穴に出し入れすれば限界まで中心が怒張し、それを確認したイギリスは先端にグリ、と爪を立てると同時に耳たぶをカリ、と歯できつめに噛んだ

「ーーーーッああアぁ!!!!」

耐え切れずに白濁を吐き出した海賊イギリスは先程から途切れ途切れになっていた意識を完全に手放しぷつり、と糸が切れた人形のように体が倒れイギリスの胸に頭を預ける格好になる、イギリスはそんな海賊イギリスの様子を見て一度起きればトラブルを引き起こす相手に溜息をつく

「寝顔は無害そうなのにな・・・」

これから生活するにあたってこの男の態度を改めさせるにはどうすればいいか今一度解決策を頭の中で練っていた、だがそれよりも先にする事があるとイギリスは思いなおし海賊イギリスを抱えると体を綺麗にしてやる為にバスルームへと向かって行った、海賊イギリスが自分のこの行動を知ったら施しを受けたと思い嫌がる事は明白だったがかと言って捨て置いておける程イギリスは非情では無かった、パタンとバスルームへ続く扉が閉じられると部屋には静寂が訪れる、ただそこに残った香りだけが今まで起こった出来事を密やかに匂わせていた





2011.09.05





あとがき
(自分でも好きな設定なのでとても楽しんで書いていました、リクエストして下さった方に感謝を込めて、ありがとうございました!)